2019 年 73 巻 1 号 p. 200-207
温度応力解析では、クリープの影響はヤング係数に低減係数を乗じた有効ヤング係数による剛性低下として考慮される。しかしながら、この低減係数は、セメント種類やコンクリート配合、温度履歴などによらず同じ値が用いられている。本研究ではコンクリート温度がヤング係数の低減係数に及ぼす影響を評価することを目的とし、温度履歴を要因として一軸拘束試験装置を用いた実験的な検討を行った。その結果、クリープの影響を考慮したヤング係数の低減係数は、温度履歴によって異なる値を示すことが確認された。また、その値は温度上昇速度や最高温度、応力が作用する期間と相関性が高いことを確認した。