2019 年 73 巻 1 号 p. 26-31
エーライト含有量や遊離石灰量を高めた基材セメントを用い、石灰石微粉末(LSP)を少量添加し、普通ポルトランドセメント(N)と同等のモルタル強さを発現するフライアッシュ(FA)の置換率を18%としたフライアッシュセメント(AFC)の水和反応と水和物について、Nと通常のFAセメント(NF)と比較して検討した。FAの反応は長期に継続し、NFではモノサルフェートが生成するがAFCではAFtとモノカーボネートが生成した。また、SEM-EDSや固体NMRの分析により水和したAFC中のC-A-S-Hでは、Nの場合よりC-A-S-HのCa/Si比は小さいが、NFの場合より大きく、C-A-S-Hの架橋部のAlO4やSiO4も少ないことが明らかになった。