セメント・コンクリート論文集
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セメント化学
保管環境における温湿度がセメントの品質に及ぼす影響
中川 裕太黒川 大亮内田 俊一郎平尾 宙
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2019 年 73 巻 1 号 p. 32-37

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抄録

セメントは製造後の輸送や貯蔵の工程で周囲の温度や湿度等の環境条件の影響を受け、品質が変化することがある。保管環境条件とセメントのキャラクター変化およびプロパティー変化の関係を調査するために温度・湿度が異なる環境でセメントを保管し、セメントの品質変化を評価した。高湿度環境では、温度によらず吸湿により熱重量減少率が増加し、強さ低下、凝結遅延が発生した。高温低湿度環境では、未風化時の半水化率が低いセメントにおいて半水化率が大きく上昇し、凝結遅延が発生した。セメントの保管においては、保管環境のみならずセメントのキャラクターも大きく風化に影響を及ぼすことが確認された。

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© 一般社団法人セメント協会
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