2019 年 73 巻 1 号 p. 325-332
甚大な損傷を受けた鉄筋コンクリート(RC)部材の補修技術構築に資するため、引張鉄筋が降伏したRC梁に対して超低粘度エポキシ樹脂によるひび割れ注入補修を施し、補修によるRC梁の曲げ性状の変化を確認するとともに、促進腐食環境下における補修RC梁の曲げ性状の経時変化について検討した。その結果、本補修方法を適用することにより引張鉄筋が降伏したRC梁であってもその曲げ性状を無損傷と同等にまで回復できることが示された。また、促進腐食環境下における補修RC梁の曲げ性状の変化は無損傷のRC梁のそれと同程度であり、良好な補修効果持続性を有していることが確認された。