セメント・コンクリート論文集
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コンクリートの試験・評価
ポリマーセメントモルタルを結合材としたポーラスコンクリートの圧縮および曲げ強度性状
田中 秀暉齋藤 俊克出村 克宣日比野 巧
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2022 年 76 巻 1 号 p. 261-267

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抄録

本研究では、ポリマーの種類およびポリマーセメント比の異なるポリマーセメントモルタル(PCM)を結合材として、目標空隙率を変化させたポーラスコンクリートの圧縮および曲げ強度性状と、それらに対する日本コンクリート工学会(JCI)の研究委員会がポーラスコンクリートの強度管理方法として提案している、圧縮および曲げ強度比─空隙率関係を用いた強度推定式の適用性について検討している。その結果、PCMの結合材としての利用は、ポーラスコンクリートの曲げ強度改善に寄与すること、また、各種PCMを結合材としたポーラスコンクリートにおいても、JCIの研究委員会による強度推定式が適用可能であることを明らかにしている。

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© 一般社団法人セメント協会
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