2025 年 78 巻 1 号 p. 79-86
普通ポルトランドセメント(OPC)に石灰石微粉末(LSP)と高炉スラグ微粉末(BFS)を混合したセメントの圧縮強さ、水和反応に及ぼすトリイソプロパノールアミン(TIPA)の影響を検討した。LSPとBFSを併用することで材齢28日における圧縮強さがOPCと同等まで改善し、さらにTIPAを添加することでOPC以上の圧縮強さを示した。また、TIPAを添加することで材齢28日のアルミネート(C3A)、フェライト(C4AF)、CaCO3の反応性が向上し、それに伴ってモノカーボネート(Mc)、ヘミカーボネート(Hc)の生成量が増大した。したがって、圧縮強さの増大はMcやHcといった間隙相の水和生成物量が増大したことに起因するものと推察された。