茶業研究報告
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技術レポート
ナガチャコガネの改良型フェロモン剤の実用性評価
小澤 朗人佐々木 力也
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2012 年 2012 巻 114 号 p. 114_57-114_63

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抄録

E幾何異性体の混入率を下げたナガチャコガネの改良フェロモン剤の誘引効率を評価するとともに,コガネムシ用の2種類のトラップの誘引効率について比較した。E幾何異性体の混入率を1%前後にした改良製剤は,同3%前後の既存製剤に比べて平均2.4倍,最大5.0倍の誘引力を示し,モニタリング用のフェロモンルアーとしては十分な誘引力が認められた。しかし,総誘殺数は予察灯よりは少なく,誘殺ピークの時期は予察灯より早まって消長パターンは予察灯のそれとは異なった。形状の異なるトラップ2種類とフェロモンのルアー2種類を組み合わせて比較した結果,トラップの違いは誘殺数に有意な影響を与えなかったが,改良製剤とニューウィンズパック®のトラップセットによる誘殺数がもっとも多く,改良製剤とニューウィンズパック®のトラップセットは,ナガチャコガネのモニタリング用フェロモントラップとしての実用性は高いと判断された。

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© 2012 日本茶業技術協会
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