2010年4月~11月に,クワシロカイガラムシの防除適期を把握するために開発された乾電池式の小型微小昆虫捕獲装置を利用して,茶園に生息する数種ダニ類の発生モニタリングを試みた。本装置には,カンザワハダニ,カブリダニ類,チャノナガサビダニ,チャノサビダニが捕獲され,特に,サビダニ類2種の捕獲数が多かった。毎週,本装置のトラップ・カートリッジの交換と同時に装置の周辺から茶葉20枚を採取して各種ダニ類の寄生密度を調査し,捕獲装置による捕獲数と比較した。その結果,チャノナガサビダニとチャノサビダニについては,捕獲数と寄生密度がほぼ同調した消長パターンを示し,捕獲数と寄生密度との間に有意な正の相関関係が認められた。本装置は,野外での耐久性能に若干の問題が認められるものの,茶園に生息するサビダニ類の簡便なモニタリング装置と示唆された。