茶業研究報告
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静岡県におけるチャ斑点細菌病の発生
外側 正之逵 瑞枝瀧川 雄一
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2018 年 2018 巻 125 号 p. 25-32

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抄録

2015年 (平成27年) 10月に,静岡県内でチャの1系統の葉に赤紫色斑点を生ずる病害が観察された。一見したところ,症状はPseudomonas syringae pv. theaeによるチャ赤焼病の症状に類似していた。しかし,チャ赤焼病に比して斑点の輪郭が不明瞭な点,斑点周囲の水浸状部位が狭い点で違いがあった。また,赤焼病の初期病徴に多い葉柄での発生が見られなかった。そこで,病原菌の分離・培養および人工接種試験ならびに生理学的性状の試験と16S rRNA遺伝子解析による病原菌の同定を行った。その結果,Acidovorax valerianellaeによるチャ斑点細菌病であることが明らかとなった。本病が鹿児島県以外で発生したのは,これが初めてである。

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© 2018 日本茶業学会
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