茶業研究報告
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短報
2種ハマキガ類の卵に対するタマゴコバチ類Trichogramma spp.の寄生状況
石島 力佐藤 安志
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2018 年 2018 巻 125 号 p. 33-36

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抄録

室内飼育をしたチャノコカクモンハマキおよびチャハマキの卵塊を茶園に設置し,キイロタマゴバチ類の寄生状況について調査を行った。チャノコカクモンハマキ卵に対する寄生率は,9月上旬に小さなピーク,10月下旬および11月中旬に大きなピークがみられ,大きなピークにおける寄生率は30%程度であった。一方,チャハマキ卵に対する寄生率は,9月下旬から10月上旬に小さなピーク,10月下旬から11月上旬に大きなピークが見られ,その時の寄生率は60~80%に達し,チャハマキ卵に対する寄生率が,チャノコカクモンハマキ卵よりも有意に高かった。これらの結果より,キイロタマゴバチ類は特にチャハマキの天敵として高い潜在能力を持つことが示唆された。

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© 2018 日本茶業学会
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