茶業研究報告
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技術レポート
摘採計画策定支援システム開発のための収量および品質予測モデル作成に関する現地事例
入来 浩幸堀口 大輔堀口 俊角川 修三森 孝林戸 宏之大苗 誠直
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2023 年 2023 巻 136 号 p. 9-17

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抄録

荒茶工場の処理能力に合わせて,生葉収量・品質に及ぼす要因に対応しながら,時系列に生産量を分散させて,最適な摘採計画を策定できる支援システムを開発するために,生葉収量と品質予測のためのモデルについて検討した。

このモデルでは,春先から始まる新芽の成長が,新芽の展開が進み出す萌芽初めから出開き度が100 %に達するまでと,出開き度100 %を過ぎてからも新芽の生育変化は起きているとした仮説から,萌芽期からの新芽生育変化程度を示すモデルとして新芽生育スコアモデルを考えた。さらに,これまで得られている出開き度と生葉収量,繊維含有率との関係式を応用して新芽生育スコアとの時系列的変化に応じて生葉収量,繊維含有率を予測できる一連のモデルを作成した。

本試験で,各モデルに採用されているパラメーターを2019年の生産現場の摘採データを供試して決定し,2020年のデータで検証した結果,モデルの有効性が確認できた。

今後このモデルを用いて,荒茶工場の処理能力に応じた生葉処理量の最適値を収穫時の品質を考慮して時系列に求めることができるシステムを開発することが可能であると考えられた。

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© 2023 日本茶業学会
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