茶業研究報告
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カンザワハダニの茶園における生息分布に関する研究(第1報)
平坦地の南北茶畦におけるカンザワハダニの部位別生息状況の季節的変化
谷浦 啓一横山 俊祐
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1975 年 1975 巻 43 号 p. 13-20

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抄録

平坦地の南北畦茶園について,茶畦の頂部,東西両肩部および東西両裾部におけるカンザワハダニの生息状況の季節的変化を,特に早春の増殖期を中心として調査し,つぎの結果を得た。
1. 調査茶畦におけるカンザワハダニの発生消長は,秋季の発生期が若干遅れてはいたが,ほぼ平年並であった。
2. カンザワハダニの茶畦における部位別の生息状況の年間の概況は,早春(2月4日~3月6日)には茶畦の東側肩部で生息密度が高かったが,春季の発生ピーク時(6月中旬)には茶畦の上下部および東西部での差異は少なく,秋季の発生ピーク時(10月下旬)には頂部と東西両肩部で高かった。
3. 早春では,東側肩部でカンザワハダニの産卵開始が早く,産卵成ダニ率も高く,また,雌成虫1頭当たり産卵数も多かった。

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© 日本茶業技術協会
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