茶業研究報告
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1975 巻, 43 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 勝尾 清, 渡辺 明, 増田 清志
    1975 年1975 巻43 号 p. 1-12
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    A new tea variety named "Okumidori" is a clone suitable for green tea. It was bred by the Breeding Laboratory of Tea Agronomy Division, the National Research Institute of Tea, and registered with M. A. F. as a superior variety in June, 1974.
    "Okumidori" originated from the Fl hybrid of "Yabukita" (the superior green tea variety) X the Shizuoka native variety No. 16.
    Both mature and young leaves of this variety are smaller in size than those of "Yabukita", elliptic in shape, slightly glossy, and green in colour.
    "Okumidori" is a late variety with a spreading growth habit and numerous shoots. The time of bud opening of this variety is about eleven days later, and the plucking time is about eight days later than those of "Yabukita", respectively. Above two times of this variety are also about five days later than those of a slightly late variety "Kanayamidori", respectively.
    The superior characteristics of this variety are strong cold-resistance, vigorous growth, high yield and fine quality. Its yield is greater than that of "Yabukita", and its quality is as good as that of the latter and it is the best among late varieties and clones. Cuttings of this variety root readily and show good growth after rooting and planting.
    "Okumidori" is adapted to the green tea areas of Tokai, Kinki and Kyushu regions, and also some hilly areas of above regions because of its tolerance to cold and its late plucking period. One case of the varieties combination for the rational management of the tea industry is as follows ; a early variety --a medium variety "Yabukita"--a slightly late variety "Kanayamidori"--a late variety "Okumidori".
  • 平坦地の南北茶畦におけるカンザワハダニの部位別生息状況の季節的変化
    谷浦 啓一, 横山 俊祐
    1975 年1975 巻43 号 p. 13-20
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    平坦地の南北畦茶園について,茶畦の頂部,東西両肩部および東西両裾部におけるカンザワハダニの生息状況の季節的変化を,特に早春の増殖期を中心として調査し,つぎの結果を得た。
    1. 調査茶畦におけるカンザワハダニの発生消長は,秋季の発生期が若干遅れてはいたが,ほぼ平年並であった。
    2. カンザワハダニの茶畦における部位別の生息状況の年間の概況は,早春(2月4日~3月6日)には茶畦の東側肩部で生息密度が高かったが,春季の発生ピーク時(6月中旬)には茶畦の上下部および東西部での差異は少なく,秋季の発生ピーク時(10月下旬)には頂部と東西両肩部で高かった。
    3. 早春では,東側肩部でカンザワハダニの産卵開始が早く,産卵成ダニ率も高く,また,雌成虫1頭当たり産卵数も多かった。
  • 信濃 和喜, 寺田 孝重, 今西 実
    1975 年1975 巻43 号 p. 21-26
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1. チャ寄生クワシロカイガラムシの年発生回数の差異の原因を知るために河合が指摘した分類学的検討と伴が指摘した気温についての調査とを行った。
    2. 奈良,滋賀,静岡,京都の各府県の茶産地から採集したものは,いずれも河合によって提唱されたクワシロカイガラムシP.pentagonaであった。この結果から,チャ寄生クワシロカイガラムシの年発生回数の地域差の原因は種類の相違によるものではないことがはっぎりした。
    3. 年2回発生の奈良市矢田原町(当場)での気温は平均気温の年平均が12.7℃であったが,年3回発生の奈良市法蓮町(農林省茶原種農場)での平均気温の年平均は14.6℃で,その差は約2℃あった。
    4. 年発生回数は気温によって異なるという多くの報告と本調査の結果とを合わせ考えると,チャ寄生クワシロカイガラムシの年発生回数の地域差の一要因として気温を考える必要があるように思われる。
  • 中川 致之
    1975 年1975 巻43 号 p. 27-30
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    緑茶の渋味の理化学的な計測方法を開発するため,渋味の強さの異なる12種の煎茶を試料として,官能検査により渋味度を測定するとともに浸出液の成分分析およびゼラチン溶液を加えた場合の透過率,濁度の測定を行った。
    その結果,カテキンガレート分析値から渋味度を推定することが可能であること,また,透過率からの渋味度の推定は大部分の試料は実測値とよく一致するが,偏差のきわめて大ぎい試料が存在するため実用には問題があり,原因を究明する必要があると考えられた。
  • 増沢 武雄, 佐藤 幸夫
    1975 年1975 巻43 号 p. 31-38
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    茶の再製工程で,茶に帯電する静電気と温度,湿度の室内条件,茶の水分および茶が接触する部分の材質との関係並びに再製工程で茶に帯電する静電気をコロナ放電または導電性繊維で除去し,ふるい分け効率,商品性などについて試験した。その結果を要約するとつぎのとおりである。
    1. 温,湿度と茶の静電気帯電量は,温度20℃,湿度65%で,水分2~4%の茶では静電気の帯電量は著しく減少し,粉や浮葉が容器にほとんど付着しなかった。茶の水分の増加に伴い茶の静電気帯電量は減少した。
    2. 水分2%前後の茶は,黒ゴム,塩化ビニール,ガラスなどの素材からなる材質に触れると静電気による障害が認められたが,水分5.6%の茶ではほとんど障害はなかった。
    3. ふるい分け工程(平行ふるい,振動ふるい,廻しふるい)で茶の静電気をコロナ放電により除去すると低水分の茶ほど静電気の除去効果が高かった。また,ふるい網面上の茶の静電気を除去すると,ふるい分け効率は低温,低湿ほど高まった。
    4. 唐みへ投入する直前で茶に帯電する静電気をコロナ放電により除去すると,中味および浮葉などの分離がよくなり茶がきれいに仕上がった。しかし高温,高湿で水分の高い茶では静電気の除去効果が少なかった。
    5. 現場の総合仕上機で,ふるい網面上の茶の静電気を除去した結果,S式,Y式ともに茶の静電気が減少した。低温、低湿で,水分の低い茶は静電気の除去効果が大きく,粉およびジンの分離量は増加した。
    6. バイブレーションコンベヤーおよびベルトコンベヤーなどの搬送工程では,コロナ放電による静電気除去の効果もあったが,導電性繊維でも茶の静電気を減らすことができた。
    この研究を実施するに当たりご協力いただいた株式会社東京倉惣静岡工場,静岡安倍茶農業協同組合連合会,試験機材め一部をお貸りした春日電機株式会社静岡出張所の各位並びにご教示いただいた静岡県茶業試験場大石貞男場長,試験,調査にご協力いただいた静岡県農業水産部茶業農産課笹野昭男氏,静岡県茶業試場験横山良一,本杉昭二両氏に厚くお礼申し上げます。
    なお,この研究は,農林省の総合助成の研究費によって行ったことを記して感謝の意を表します。
  • 岩堀 源五郎, 原 利男
    1975 年1975 巻43 号 p. 39-43
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    下級煎茶の最適火入れ条件を究明するため,回転型火入れ機を用い,茶火入れ中の茶温と品質との関係を調査し,凍のような結果を得た。
    (1) 下級煎茶の火入れ条件としては,取り出し時の茶温が110~120℃が良好な火入れで,温度範囲が狭いことが認められた。
    (2) 火入れ茶のHead space Vaporの香気成分の分析結果から,火入れによってジメチルサノレファイドが増加し,取り出し時の茶温約120℃くらいの時にジメチルサルファイド含量が最高となるような傾向が認められた。
    (3) 取り出し時の茶温と茶の表面色の関係を調べた結果,110℃以下ではほ:とんど変化はないが,それ以上に温度が上がると変化が激しく,とくに,120℃を越えると著しく褐変した。
    なお,この実験に際し,茶温測定の御指導をいただいた申野不二雄機械研究室長ならびにHead space Vaporのガスクロマトグラフによる分析に御助力いただいた土壌肥料研究室の池ヶ谷賢次郎技官ならびに製茶第3研究室の久保田悦郎技官に深く感謝いたします。
  • 竹尾 忠一
    1975 年1975 巻43 号 p. 44-55
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 1975 年1975 巻43 号 p. 56-63
    発行日: 1975/08/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
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