茶業研究報告
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産地による煎茶の品質,および化学成分の相違
和田 光正中田 典男太田 勇夫本荘 吉男
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1981 年 1981 巻 53 号 p. 26-41

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抄録
3年間にわたり全国各地から収集したやぶぎたの無被覆茶園の原料で製造した煎茶について品質と化学成分を比較,検討した結果,つぎのことが判明した。
1 品質,化学成分について地域による明確な差は認められず,とくに,南九州の茶が劣るということはなかった。
2 南九州の茶は一番茶のアミノ酸含量と二番茶のタンニン含量が,若干,高い傾向があった。
3 アミノ酸組成に関して南九州の茶は本州産のものよりもアルギニンの比率が高い傾向が認められた。
4 全窒素と品質の各審査項目との相関係数を地域別に比較したところ,九州,本州地域区とも外観に相関係数が高く認められた。滋味は44年の九州,45年本州地域がやや高い結果が認められたが他の項目については相関係数が低く,原料の品質が製品に反映されておらず,製造,保管に問題があることが判明した。
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© 日本茶業技術協会
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