抄録
Pazufloxacin (PZFX) を呼吸器感染症13例に投与し臨床的検討を行った。投与方法は1日300mg, 600mgと900mgを各分3で3~14日投与した。臨床効果は有効9例, やや有効2例, 無効1例, 判定不能1例で有効率は75.0%であり, 分離原因菌5株の細菌学的効果は, 消失2株, 減少1株, 不変2株で消失率は2/5であった。副作用は1例に胸やけ・食欲不振を認めたが, 臨床的には特に問題はなかった。臨床検査値異常は3例にみられた。内訳はBUN上昇・Ccr低下1例, 好酸球増多, 尿糖陽性各1例であるが, これらはいずれも軽度であり, 臨床的に問題となるものではなかった。