日本化学療法学会雑誌
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産婦人科領域におけるpazufloxacinの臨床的検討
藤野 祐司石河 修今中 基晴荻田 幸雄津田 浩史恩田 博
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1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 677-679

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抄録

新規に開発された経口キノロン系抗菌薬pazufloxacin (PZFX) について産婦人科領域感染症に対する臨床的検討を行い, 以下の結果を得た.
子宮瘤膿腫1例, 卵管炎2例, 卵管瘤膿腫1例, バルトリン腺膿瘍6例, 子宮頸管炎1例の計) 11例に対し, PZFXを1回100mg~200mg, 1日2~3回投与し, トリコモナス原虫 (対象外疾患) による子宮頸管炎1例, 及び炎症所見が不明確な卵管炎2例を除く8例を臨床効果解析対象例とした. 臨床効果は全例で有効であった. 細菌学的には7例から6菌種10株が分離され, 9株が消失し, 菌消失率は90%であった. 副作用, 臨床検査値異常については全例で認められなかった.

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