日本化学療法学会雑誌
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Cefluprenamの耳鼻咽喉科領域感染症に対する臨床的検討
小林 俊光熊谷 重城石戸谷 雅子高橋 由紀子高坂 知節遠藤 里見
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1995 年 43 巻 Supplement4 号 p. 437-439

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抄録

新しい注射用セフェム系抗生物質cefluprenamを耳鼻咽喉科領域感染症患者11例 (急性扁桃炎2例, 扁桃周囲炎2例, 扁桃周囲膿瘍4例, 慢性中耳炎の急性増悪1例, 慢性中耳炎1例, 口腔底蜂窩織炎1例) に本剤1回1~2gを1日朝・夕2回 (1症例のみ1日1回) 点滴静注した。その結果, 脱落の1例を除き, 著効2例, 有効5例, 無効3例で有効率は70%であった。細菌学的効果は, 起炎菌の消長が明確な6例より分離された6株のうち, Pseudomonas aeruginosa 1株を除き, すべて除菌され, 菌消失率は83.3%であった。副作用は嘔気が1例にみられ, 臨床検査値異常としてGOTの上昇が1例GOT・GPT の上昇が1例にみられた

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