日本化学療法学会雑誌
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外科領域感染症におけるbalofloxacinの臨床的検討
草地 信也炭山 嘉伸川井 邦彦有馬 陽一青柳 健吉田 祐一
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1995 年 43 巻 Supplement5 号 p. 609-612

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抄録
新しく開発されたキノロン系合成抗菌薬balofloxacinの外科領域における有用性を検討し, 以下の成績を得た。
消化器外科術後の感染症3例, 皮膚軟部組織感染症6例, 合計9例の外科系感染症に本剤を投与したところ全例著効 (9/9) の成績を得た。病巣部から分離されたPseudomonas aeruginosa 2株を含む9株は本剤投与により8株が消失 (8/9) した。本剤投与によると思われる副作用は認められず, 臨床検査値は一過性のGPT軽度上昇が1例に認められた。
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