環境教育,ESD, SDGsを踏まえた中学校理科の自然災害に関する学習において,ジオパーク活用の意義を明確化し,解説したうえで,ジオパークの活用の課題について考察した.ESD,環境教育には「持続可能性」という視点から,防災教育が含まれ,それを効果的に学習するフィールドとして,日本のジオパークが適していることなどを示した.また,教科書準拠の副読本の作成・活用,教育課程に準拠した学習指導案の作成及びジオパークにおける専門的な知識を有した講師の活用など,効果的に活用するための手立てを講じることで,ジオパークの活用が促進され,中学校理科の自然災害に関する学習の充実を図ることが可能であることを指摘した.