日本畜産学会報
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一般論文
メラノコルチン1-受容体遺伝子のアミノ酸置換を指標とした,肉用奥美濃古地鶏の雌種鶏に出現する『黒色羽装』雛の除去
三輪 充井上-村山 美穂加藤 未来早川 博小川 正幸大谷 健伊藤 愼一
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2006 年 77 巻 2 号 p. 207-214

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抄録
肉用奥美濃古地鶏は,白色プリマスロック(WPR)の雄とロードアイランドレッド(RIR)の雌を交雑して得られた雌種鶏と岐阜地鶏改良種の雄種鶏の3元交雑から,作出される.RIR様の羽装色が好まれる雌種鶏の雛に,従来30%程度の『黒色羽装』が出現し,産業的に問題となっている.本研究では,WPRの雄(n=15)とRIRの雌(n=20)を交雑して子集団(n=172)を作出し,『黒色羽装』の候補遺伝子であるメラノコルチン1-受容体(MC1R)領域をPCR増幅し,その塩基配列を解読した.その結果,6ヵ所でアミノ酸置換が見出され,その組合せにより,WPRでは3種類の対立遺伝子(EEReb)が,RIRでは2種類の対立遺伝子(ebey)が,検出された.子集団において,WPRからEまたはER対立遺伝子を受け継いだ雛は,すべて『黒色羽装』を示した.本研究により,『黒色羽装』がMC1RE)遺伝子座に起因することが確認され,『黒色羽装』の除去に有効なDNAマーカーの開発に成功した.
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© 2006 公益社団法人 日本畜産学会
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