日本畜産学会報
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一般論文
北海道のホルスタイン種における初産分娩月齢と繁殖ならびに生産形質との遺伝的関連
阿部 隼人増田 豊鈴木 三義
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2008 年 79 巻 2 号 p. 203-209

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抄録
初産分娩月齢と3産までの経産牛繁殖形質ならびに生産形質間について,AIREML法を用いた2形質アニマルモデルにより,遺伝的パラメータを推定した.記録は,(社)北海道酪農検定検査協会に集積された繁殖ならびに乳期記録,および(社)日本ホルスタイン登録協会北海道支局に集積された血統記録である.計算機の能力の制約からすべての記録を同時に分析することは困難であったため,牛群単位の無作為抽出により10万記録程度のサブセットを10個生成し,各サブセットに対し分析を行なった.遺伝率は,初産分娩月齢に対し0.22,経産牛繁殖形質に対し0.03~0.05と推定された.初産分娩月齢と経産牛繁殖形質との遺伝相関は絶対値で0.2を上回らなかった一方,生産形質との遺伝相関は2産以降で-0.3から-0.4と比較的高かった.2産以降の生産形質との好ましい関連から,初産分娩月齢の改良による長期的な生産性の向上の可能性が示された.
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© 2008 公益社団法人 日本畜産学会
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