日本畜産学会報
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一般論文(原著)
黒毛和種肥育牛の枝肉形質バイオマーカーの探索 II:個体の性差と種雄牛の遺伝的背景が白色脂肪組織のタンパク質発現に及ぼす影響
池上 春香小林 直彦松橋 珠子武本 淳史吉廣 卓哉井上 悦子加藤 里恵加藤 博己田口 善智天野 朋子森本 康一中川 優入谷 明松本 和也
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2012 年 83 巻 3 号 p. 281-290

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抄録
黒毛和種肥育牛の枝肉形質を診断するバイオマーカータンパク質同定を目的に構築した統合情報管理システムに,腎周囲白色脂肪組織のプロテオーム解析情報を搭載し,タンパク質発現に及ぼす性差と血統の影響を調べた.システム内の枝肉形質情報データベースには,黒毛和種肥育牛 10,789 頭の個体情報,血統情報,および枝肉形質情報が登録されている.このうち 252頭を選択して腎周囲白色脂肪組織のプロテオーム解析情報を獲得し,同システム内に登録した.まず,去勢牛と雌牛群間でタンパク質発現量を比較したところ,タンパク質スポット 879個のうち 56個(6.4%)でその発現量に性差が認められた.次に,種雄牛 4頭を一代祖に持つ去勢牛の個体群間でタンパク質発現量を比較した結果,発現量に差が見られたタンパク質スポットの割合は低く,プロテオーム解析情報を検討する場合に種雄牛の遺伝的背景を必ずしも考慮する必要はないと判断された.
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© 2012 公益社団法人 日本畜産学会
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