日本畜産学会報
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一般論文(原著)
免疫能選抜系マウスのベロ毒素に対する免疫反応の比較
坂井 絵理山本 香奈子大友 由紀子島津 朋之鈴木 啓一
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2013 年 84 巻 2 号 p. 141-147

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抄録
免疫能選抜系マウスについてベロ毒素暴露実験を行い,体重減少率と免疫応答について系統間の比較を行った.これらの系統は,自然免疫能(N系),獲得免疫能(A系),自然免疫能と獲得免疫能(NA系)を高方向へ11世代選抜した系統と,無選抜系統(C系)の各系統のマウスである.抗病性の指標として,接種後4日間の体重減少率と免疫能の変化を測定した.体重の減少率は系統間で有意差が認められなかった.ベロ毒素接種後,総白血球数,食細胞活性IgA, IgG, IgMは各系統で共通した傾向が認められた.TNF-αはA系とN系では変化しなかったが,C系とNA系では4日目に増加した.選抜系マウスは対照系と比べて総白血球数,食細胞活性,抗体産生能(IgA, IgG, IgM)が一時的に有意に高い値を示し(P<0.05),選抜系統間にも違いがみられた.これらの結果から,免疫能に関する選抜系統が,毒素に対して各々異なる免疫応答を示すことが明らかとなり,免疫応答に関するモデル動物としての有効性が示唆された.
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© 2013 公益社団法人 日本畜産学会
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