日本畜産学会報
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一般論文(原著)
水産用水槽を転用したバッフルドリアクターと土壌pH調整用粉末硫黄を利用した畜舎排水の脱窒処理技術
長谷川 輝明田中 康男
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2015 年 86 巻 1 号 p. 45-51

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抄録
水産用水槽を転用したバッフルドリアクターと粉末硫黄を利用した脱窒技術の検討を行った.水槽は水容積311Lで,仕切板により上下迂流方式で流下する.底面には親水化処理した粉末硫黄を27kg(層厚4.2cm)充填して,養豚汚水の浄化処理水(硝酸態窒素濃度約270mg/L)を原水として通水した.また,硫黄酸化細菌増殖用のCO2の供給と中和のために重曹溶液を連続添加した.水温と窒素負荷の異なる3つの実験区を設けて試験したところ,実験区1(水温17〜21°C,窒素負荷0.2〜0.3kg/ton-S・日)では窒素除去率は平均99.6%であった.実験区2(水温16〜21°C,窒素負荷0.3〜0.4kg/ton-S・日)では除去率77.9%,実験区3(水温12〜14°C,窒素負荷0.6〜0.8kg/ton-S・日)では除去率47.9%であった.以上から,水温15°C以上で,窒素負荷0.4kg/ton-S・日までは十分な脱窒性能を有することが示唆された.
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© 2015 公益社団法人 日本畜産学会
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