抄録
北海道で生産したトウモロコシ子実主体サイレージの飼料特性を明らかにするため,4回の圃場試験を実施した.完熟期のトウモロコシ子実あるいは芯入り子実を雌穂収穫専用ヘッド装着普通型コンバインで収穫し,粉砕後,それぞれハイモイスチャーシェルドコーン(HMSC)およびコーンコブミックス(CCM)として調製貯蔵した.8ヵ月後に開封し,飼料成分組成,発酵品質および栄養価を調査した.いずれの圃場試験においても,CCMはHMSCよりも乾物(DM),中性デタージェント繊維(aNDFom)など繊維含量が高く,乾物(DM)デンプン含量が低かったが,その差は試験によって異なった.水分含量が24%以下のHMSCを除いて,水分含量が30%前後のHMSCやCCMは,pH4.5以下で乳酸,酢酸,エタノールを含む良質なサイレージであった.HMSCのTDN含量は90.9%でCCMの84.3%に比べ有意に高かった(P<0.05).