2018 年 89 巻 1 号 p. 13-17
射乳反射時には,視索上核と室傍核のオキシトシン(OT)細胞が同期してバースト発射を示す.我々はバースト発射同期に離れた神経核中のOT細胞間の興奮性連絡が関与することを示唆してきた.この連絡を仲介すると推定されるOT作動性シナプスの射乳反射誘起への関与を検討する為,授乳ラット第3脳室へOT受容体阻害剤のアトシバン(AT)を投与した.AT投与は射乳反射の頻度を減少させ,射乳反射の間隔を延長させた.射乳反射時のOT放出量はAT投与で減少した.以上から射乳反射発現への脳内OTの関与が明確となった.AT投与はMEの頻度と間隔およびOT放出量に影響したので,OT細胞間の興奮性連絡が射乳反射のタイミングとOT放出量調節機構に関与していると推測された.