日本畜産学会報
Online ISSN : 1880-8255
Print ISSN : 1346-907X
ISSN-L : 1880-8255
一般論文(原著)
ホルスタイン種泌乳牛からの雌胚作出方法の比較
中川 浩中川 邦昭瀬田 剛史長井 誠早川 裕二秋山 清稲葉 泰志今井 敬下司 雅也
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 90 巻 3 号 p. 213-218

詳細
抄録

性選別精液または通常精液を用いた採胚を泌乳中のホルスタイン種で行い,通常精液で得られた胚はLAMP法で雌雄判別を実施した.性選別精液で回収された雌胚数は1.0個,通常精液で回収後,雌と判別された胚数は0.8個となり有意差は認められなかった.また,FSHなどによる卵胞刺激処理後にOPUし,性選別精液を用いて体外受精を行う卵胞発育同調区(FGT区)と任意の発情周期にOPUし,性選別精液で体外受精する対照区を設定し,泌乳中ホルスタイン種で試験を実施した.OPU1回あたりの雌胚発生数はFGT区で2.4個となり,対照区の1.3個よりも有意に多かった(P<0.05).通常精液で採胚,胚回収後性判別する方法を対照とし,その他3つの雌胚作出方法について比較したところ,FGT後OPUにより採取した卵子を性選別精液により体外受精する方法で有意に多くの雌胚が得られることが明らかとなった.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 日本畜産学会
前の記事
feedback
Top