日本畜産学会報
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解説記事
環境調和をみすえる家畜栄養学の展開:温暖化ガスの低減に向けて
小林 泰男
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2020 年 91 巻 3 号 p. 304-306

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抄録

反芻家畜からのメタンガス低減に向け,有効な新飼料素材が選抜されており,急務の温暖化対処法として評価されている.日本ではカシュー殻液に含まれるアルキルフェノール,米国では化学物質3-ニトロオキシプロパノール,豪州では紅藻類,各々がメタン削減能を有することが見いだされた.特定地域で得られる素材は,その地域の家畜に利用されることでメタン低減が効率的に進むことから「地産地消」が有効である.ワクチンによるメタン菌阻害やメタン生成の少ない個体の選抜といった新しいアプローチも有望視されている.

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© 2020 公益社団法人 日本畜産学会
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