5頭のホルスタイン種雄子牛を供試して,イタリヤンライグラス乾草の消化率におよぼす子牛の年令の影響について,全糞採取法と酸化クロムのindex法とにより検討した.牛乳の消化率を3-4週令で測定し,牛乳と乾草を給与した場合の消化試験を異なる成長段階でそれぞれ2回ずつ反復実施した.
牛乳と乾草を給与した場合の7回の糞採集期における酸化クロムの平均回収率とその標準偏差は,それぞれ99.3%と6.8%とに相当した.子牛が乾草を摂取し始めてから4-5週間以内に,乾草の消化率はほとんど成牛により求めた消化率に近い値まで急速に高まり,それ以後は年令がすすむにつれて,わずかに増加した.