日本畜産学会報
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牧草サイレージ及びとうもろこしサイレージの給与量が養分摂取量及び乳生産に及ぼす影響
和泉 康史黒沢 弘道小倉 紀美石田 亨尾上 貞雄
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1982 年 53 巻 10 号 p. 686-691

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抄録
ホルスタイン種の泌乳牛8頭を供試し,牧草サイレージ及びとうもろこしサイレージの給与量が養分摂取量,乳量及び乳組成にどのような影響を及ぼすかについて検討を行った.試験処理は,A)牧草サイレージ,B)牡草サイレージ+とうもろこしサイレージ15kg,C)牧草サイレージ+とうもろこしサイレージ30kg,D)とうもろこしサイレージ,の4区で,チモシーサイレージ(出穂期収穫)をA,B,C区で自由に摂取させ,とうもろこしサイレージ(黄熟期収穫)はA,B,C区でそれぞれ0,15,30kgを,D区では自由に摂取させた.また,全牛に1日2kgの乾草と乳量の1/5の濃厚飼料を給与した.その結果,次のような知見を得た.サイレージ総乾物摂取量及びTDN摂取量は,とうもろこしサイレージの給与量が増加するにしたがって上昇する傾向を示したが,DCP摂取量は,とうもろこしサイレージの多給によ低下する傾向を示した.実乳量及びFCM量は,牧草サイレージの単独給与区が最も低く,特にFCM量においては,他のとうもろこしサイレージ給与区に比して有意(P<0.05)な低下を示した.また,脂肪,蛋白質及びカゼインの各乳成分率においても牧草サイレージの単独給与区が低く,とうもろこしサイレージの多給により,いずれも上昇する傾向を示した.
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© 社団法人日本畜産学会
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