日本畜産学会報
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離乳子牛に対する給与乾草の評価
小林 泰男関根 純二郎大久保 正彦朝日田 康司
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1982 年 53 巻 11 号 p. 729-735

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抄録
子牛のエネルギーおよび窒素(N)出納成績をもとに,オーチャードグラス主体1番刈乾草,同2番刈乾草およびアルファルファキューブの子牛用乾草としての評価を行なった.供試牛はホルスタイン種雄子牛12頭で給与乾草の種類(上記)により3群(それぞれO-1,O-2およびA)に分けた.乾草は自由摂取,濃厚飼料は定量制限給与とした.6週齢で離乳後,7,8,9,10,11,13,17,21,25週齢にのべ100回の代謝試験を実施し,次の結果を得た.1) O-2およびA群に比べO-1群では乾草摂取量が少なかった.2) 増体成績,摂取エネルギーの代謝率および摂取Nの蓄積効率は全群同じであった.3) O-2およびA群では蓄積N量が多かったが,尿中へのN排泄量も多かった.特にA群でその傾向が顕著であった.4) 総エネルギー量に対するメタンのエネルギー割合はO-1群で高く,第一胃の繊維質発酵分解機能がすぐれていたことを示唆した.5) 一般に子牛に推奨されている良質乾草(イネ科2番刈乾草およびアルファルファキュープ)給与時の飼料利用性をより向上させるには,Nの利用効率改善の必要性が認められた.6) 一方,子牛には不適とされるイネ科1番刈乾草も,蛋白質の補給を考慮すれば,子牛の育成によりふさわしい乾草となりうると結論した.
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