日本畜産学会報
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RT-PCR-RFLP法を用いた各種ブタ品種におけるSLAクラスII遺伝子のDNAタイピング
小松 正憲野村 友宏丸野 弘幸川上 和夫マティアス マナエップジョブ
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2000 年 71 巻 7 号 p. 1-11

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抄録

我々が先に報告したRT-PCR-RFLP法によるSLAクラスII遺伝子のDNAタイピング法を用いて,フィリピン在来豚,中国産香猪由来小型豚,北京黒豚,バークシャー,梅山豚,デュロック,ランドレース,ユカタンマイクロ豚8品種55頭のSLAクラスII遺伝子3種類(SLA-DRB1,-DQBおよび-DQA)のDNAタイピングを行い,本方法が各種ブタ品種のSLAクラスII遺伝子のDNAタイピング法として有効であることを確認した.さらに,Shiaらの方法および本方法によるSLA-DRB1および-DQB両遺伝子のRFLPバンドパターンを統一した.本方法により,現在まで報告されている55種類のSLA-DRB1遺伝子は22種類のグループに,24種類のSLA-DQB遺伝子は23種類のグループに各々分類できた.SLA-DQA遺伝子は4種類のグループに分類できた.また,本方法により新たに3種類のSLADRB1遺伝子グループおよび9種類のSLA-DQB遺伝子グループを分類した.さらに,各SLAクラスII遺伝子の品種による特徴を明らかにした.

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