日本畜産学会報
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都市厨芥飼料の化学組成と栄養価
佐伯 真魚北川 順矩松本 光洋西山 厚志三好 久美子望月 めぐみ高須 茜美阿部 亮
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2001 年 72 巻 7 号 p. 34-40

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抄録

都市厨芥飼料の化学組成と栄養価を豚あるいは牛での利用を想定して評価した.供試した試料は,1) 学校給食の調理残渣,2) 学校給食の食残渣(食べ残し),3) 学校給食の調理残渣と食残渣の混合物,4) コンビニエンスストアーセントラルキッチンの乾燥調理残渣,5) 油温脱水飼料,の5種類である.乾物中の粗タンパク質含量を各製品の平均値でみるといずれも16%以上の値であったが,学校給食残渣では日間の成分変動が非常に大きかった.製品の豚用飼料としての可消化養分総量(TDN)含量を酵素分析法およびin vitro法によって推定すると乾物中77~87%の範囲にあった.また,めん羊での消化試験によって求められた油温脱水処理飼料のTDN含量は乾物中89~93%の値であった.

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