抄録
ササクレヒトヨタケ菌床栽培方法の確立を目的とし,培地基材の種類ならびに培地基材と栄養材の配合割合が,子実体発生量や発生本数等に与える影響について調査した。培地基材の検討では,木質系堆肥を主に用いた菌床と,バーク堆肥のみを用いた菌床を作製し,また,基材と栄養材の配合割合の検討では,基材と栄養材を容積比5:1と4:1の割合で配合した菌床を作製し,栽培試験に供した。結果,培地基材にバーク堆肥を使用することで木質系堆肥を用いた場合より,子実体の生重量や一次発生時の個重が有意に増加した。配合割合5:1と4:1の子実体発生量が同等であったため,生産コストの面から5:1が適当であると考えられた。