理学療法学Supplement
Vol.30 Suppl. No.2 (第38回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: NP816
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測定・評価
脳卒中片麻痺患者の機械的トレーニングの試み
*西山 統行土門 信幸斎藤 弘子安達 寿子鍋田 千賀
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抄録
【はじめに】高齢者に対する機械的トレーニングは、筋肉の衰えと身体的な虚弱を食い止める上で効果的であるといわれている。臨床において、筋力低下等が原因で活動性の低下を招いている高齢者及び片麻痺患者が多い。通常の治療に加え、機械的トレーニングを実施し、その対象・効果について検討したので、紹介を兼ね報告する。【対象】当法人のa.デイケア利用者、b.外来患者、c.老人保健施設入所者のうち、脳血管疾患による片麻痺を有し、年齢55から70歳、要介護1から3、日常生活自立度A1からJ2の男性、各々5名を対象とした。【トレーニング概要】トレーニングは週2回を基本とし、準備体操及び理学療法を実施後、3種類の機械を用いて、1)股・膝屈筋伸筋群、2)股屈筋伸筋群・腹直筋・脊柱起立筋、3)ハムストリングス・大腿四頭筋の強化トレーニングを行う。評価は、_丸1_体重、_丸2_握力、_丸3_開眼片足立ち、_丸4_体前屈、_丸5_落下棒テスト、_丸6_Time up and goテスト、_丸7_6分間歩行、_丸8_日常生活状況、の評価項目について実施する。【結果】各群とも、開眼片足立ち、Time up and goテスト、6分間歩行において改善の傾向が見られ、トレーニング目標も「自分で通院したい」から「遊びに行きたい」へと向上した。【考察】本来、在宅生活の虚弱高齢者(日常生活自立度Jレベルのもの、あるいは要介護度認定で要支援から要介護2までのもの)における自立支援・要介護化予防を目的に開発されたトレーニングプログラムであったが、施設入所者においても、外来、デイケアと同様の効果が得られるものであることが示唆された。また、中高齢層や、片麻痺等の身体障害に対しても効果が期待される。今後、要介護4・5の重症者、あるいは痴呆高齢者に対しての検討をすすめていきたい。
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© 2003 by the Sience Technology Information Society of Japan
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