理学療法学Supplement
Vol.30 Suppl. No.2 (第38回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: PO501
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地域リハビリテーション
介護老人保健施設におけるセラピストの役割
*石間伏 勝博千知岩 伸匡武政 誠一
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抄録
【はじめに】介護老人保健施設(以下老健)は介護保険導入後から徐々に役割が変化しているように感じる。入所期間が長期化するケースが増え、それに伴った対応を求められてくるのではないかと思われる。老健の役割の変化とともにセラピストの役割自体も変化すると考えられる。そこで、老健で勤務するセラピストから業務に関する意識および業務実態に関する調査を行ったので報告する。【対象と方法】兵庫県・大阪府でPT協会名簿・OT協会名簿に記載してある老健128施設のセラピスト178名を対象としてアンケート調査を郵送にて実施した。調査項目としては、_丸1_老健の現状に対するものが12項目、_丸2_老健のリハビリテーションの理想に対するものが7項目、_丸3_今後の高齢社会に対するものが7項目、であった。【結果・考察】115名(回収率64.6%)のセラピスト(PT58名・OT57名・73施設)から回答があった。結果として、老健での勤務年数が5年目以下のセラピストが81.4%(そのうち経験年数5年目以下のセラピストが40.9%)。理学療法・作業療法以外に関わる業務としてケアカンファレンス・介護指導・入所判定・通所判定・継続検討会議・福祉用具の適応判定・ケアプランの検討に7割以上が関わっている。セラピストとして必要な能力に保健・医療・福祉に関する総合的知識・関連職種との連携・高齢者に対する知識・福祉用具の選定能力・住環境に関する知識と8割以上の回答があった。このように老健では経験年数の浅いセラピストが多岐にわたる業務をこなし、求められる能力も多岐にわたっているため業務の満足度に低い結果が得られている。また、自立支援・在宅復帰の実現度も84.1%が実現度合い5割以下であると回答があり、老健の入所期間が長期化していますか?に74.3%が「はい」と回答している。医療の経験が必要ですか?に89.2%が「はい」と回答し、福祉分野の教育があれば老健で勤務しやすいですか?に76.6%が「はい」と回答があった。教育において、医療と福祉を繋ぐような教育が必要になると思われる。老健にセラピストが必要か?に97.4%が「はい」と回答があり、理想の人員配置は利用者100名に対しPT2名・OT2名の回答が33.7%と多く、福祉の分野にセラピストは足りていますか?に99.1%が「いいえ」と回答があり、老健および福祉の領域においてセラピストの参入が望まれる。福祉領域にセラピストの職域拡大は可能か?に84.3%が「はい」と回答し、老健の増員・介護老人福祉施設の常勤化・訪問リハ・地域(市町村)などの回答があった。【まとめ】今後は老健の入所期間の長期化により、在宅復帰はもちろんターミナル的役割など多様な役割を求められると考える。多様なニードに対応すべく卒前教育にて福祉教育の整備や福祉領域でのマンパワーの確保によって地域の連携を充実させていく役割が求められると考える。
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© 2003 by the Sience Technology Information Society of Japan
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