理学療法学Supplement
Vol.30 Suppl. No.2 (第38回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: RP290
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教育
臨床実習に対するアンケート調査
*大嶽 昇弘大場 かおり堀 信宏山田 みゆき長田 瑞穂長谷部 武久村井 利江
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抄録
【はじめに】臨床実習(以下実習)に対し、学生がどのようなことを目標にし、また実習で何が養われ、何が不十分であったかを知ることは実習指導をする上で有益と考えられる。そこで、今回これらを知る目的で理学療法学科学生(以下PTS)に対し、アンケート調査を実施した。【対象及び方法】対象はPTS3年生72名で、これらに対し前期実習終了後、無記名でアンケート用紙を用い調査した。アンケート内容は_丸1_医療従事者、理学療法士(以下PT)を目指す上でどのようなことを目的に、また期待して実習に臨んだか、_丸2_実習で苦労したこと、_丸3_問題解決の方法、_丸4_帰宅後最も時間を費やしたこと、_丸5_実習で自分が上手くできなかった、不足していると感じたこと (複数回答)、_丸6_実習で自分が最も成長したと思うこと、以上についてであった。【結果】アンケートは72名の内46名から回答があり、回収率63.9%であった。_丸1_実習に対する目的や期待として、医療従事者を目指すために臨床適応能力を養う39.1%(18名)、患者との接し方を学ぶ30.4%(14名)、医療従事者としての自覚を養う15.2%(7名)などであった。PTを目指すために臨床上の問題解決法32.6%(15名)、理学療法技術30.4%(14名)、基礎知識23.9%(11名)を養うであった。_丸2_実習で苦労したことはレポート作成30.4%(14名)、理学療法技術の適用30.4%(14名)であった。_丸3_問題解決は教科書利用30.4%(14名)、文献検索30.4%(14名)、実習指導者に相談する28.3%(13名)であった。_丸4_帰宅後最も時間を費やしたことはレポート作成54.3%(25名)、デイリーノート記載28.3%(13名)であった。_丸5_実習で自分が上手くできなかった、不足していると感じたことは基礎知識33名、理学療法技術27名、治療上の問題解決法22名であった。_丸6_実習で最も成長したと思うことはPTとしての視点を養った、医療従事者としての自覚を養った、患者との接し方を学だなど各17.4%(8名)であった。【考察】PTSが実習で苦労したと感じたことは理学療法技術の適用、レポート作成で、帰宅後最も時間を費やしていたのがレポート作成であった。問題解決は多くが教科書、文献で対応し、次に実習指導者に相談することが伺えた。PTSは実習前に臨床実習への期待として臨床適応能力を養う、患者との接し方を学ぶ、臨床上の問題解決法、理学療法技術、基礎知識などを養うことを挙げた。実習で成長した点についてはPTとしての視点、医療従事者としての自覚、患者との接し方が挙げられ、これらはある程度目的が達成できたと思われる。また、PTSは理学療法技術と基礎知識が自分に不足していると感じており、実習を通して理学療法技術適用の難しさを知り、基礎知識の重要性を実感したと思われた。
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© 2003 by the Sience Technology Information Society of Japan
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