理学療法学Supplement
Vol.31 Suppl. No.2 (第39回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: 202
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理学療法基礎系
チームアプローチ
慢性期医療施設現場の新しい役割と新しい連携
*服部 宏志
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抄録
【目的】慢性期医療機関施設(以下、施設)でのデイケア利用者の身体機能のリハビリテーション指導にたずさわるのがセラピストのみの場合、施設以外で運動ができるよう本人に自主トレーニングを指導するが、家で自主トレーニングすることは消極的で結局施設でリハビリテーション時のみ身体を動かすため身体機能向上につながりにくい。このことからセラピストのみが利用者の身体機能向上させることを考えず、利用者を取り囲むスタッフ(医師、看護師、介護福祉士、ホームヘルパー、医療事務員など)の協力の重要性を考え、施設で利用者(対象:平成15年1月から4月の3ヶ月間にデイケアの利用者でリハビリテーション実施している40名)にチームアプローチを実施しその効果を検討する。
【方法】機能的自立度評価法:Functional Independence Measure(以下、FIM)を使用し、チームアプローチ前とチームアプローチ3ヵ月後と理学療法士(以下、PT)が評価を実施し、その得点を比較検討した。なお、比較検討時にDr.SPSSを使用した。
【結果】FIMの得点を全体的にみると1月の総合得点が3594点4月の総合得点が4396点とその差が802点と得点が向上している。1月の総合得点の平均が89.9点、4月の総合得点の平均が109.9点と差が20.1点の向上となる。
FIMの各項目別の総合得点で1月と4月の差を見て得点差が1番向上している項目は歩行.車椅子での移動動作で84点の向上が見られる。同じく階段昇降動作が84点の向上が見られる。また、各項目全体的に向上しているのがわかる。反対に得点差が小さく出たのは排尿管理5点である。しかし、これらは1月と3月の得点平均が排尿管理6.6点と、もとより得点が高かったため変化が少ないと考える。(介護度別は省略)
【考察】有機的なチーム運営を考えていかなければならない。運営の流れとして利用者の明確なneeds、家族のneeds、利用者の医学的評価、問題点の提示、今後の目的,目標の設定、それに対してのリハビリテーションの治療内容と各日々の機能チェック、スタッフ全員が利用者と接する、日常生活(特に家庭での)の情報収集、日常での問題点の改善を目的とした視点、リハビリテーションチームカンファレンスなど他にも多数あげられる。
【まとめ】リハビリテーションアプローチは医師、セラピストだけで出来るものではなく、利用者に関係を持つ施設スタッフの連帯が必要になり、特にそのスタッフが利用者、その家族にアプローチすることによりリハビリテーションは施設内だけのリハビリテーションでなくなり、家庭,日常生活上でのリハビリテーションにつなげる事ができ、そして利用者とその家族の生活の質の向上に繋ぐことができる。
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© 2004 日本理学療法士協会
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