理学療法学Supplement
Vol.32 Suppl. No.2 (第40回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: 822
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生活環境支援系理学療法
当院リハビリテーション科の外来患者・通所リハビリテーション利用者の満足度調査
*嶋田 悦尚鶯 春夫岡 陽子唐川 美千代平島 賢一別部 隆司橋本 安駿橋本 マユミ
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抄録
【はじめに】
 リハビリテーション(以下、リハ)分野においても、患者・利用者の視点からの評価を検討し、問題点の改善を図ることは重要であり、提供するリハサービスの質の向上にも繋がると考えられる。そこで今回、当院リハ科の外来患者と通所リハ利用者の満足度を調査し、十分な満足が得られているかどうか等を検討したので考察を加え報告する。
【対象及び方法】
 対象は当院リハ科利用者のうち、痴呆等の診断名がなく、アンケート調査の主旨を説明し同意の得られた外来患者39名(男性11名、女性28名、年齢21~84歳、平均62.2歳)と通所リハ利用者36名(男性11名、女性25名、年齢53~98歳、平均77.1歳)の計75名とした。
 方法は、自記式質問紙法を用いて、治療に関する5項目、職員に関する5項目、患者の意識に関する4項目、設備・環境に関する6項目の計20項目について、「大変良い」「良い」「普通」「悪い」「大変悪い」の5段階評価を行なった。なお、調査期間は平成16年5月10日から5月15日までの6日間とし、アンケートは無記名で回収箱にて回収した。
【結果及び考察】
 「大変良い」及び「良い」といった肯定的回答は、治療に関する5項目では26~61名、平均48.8名(65.1%)、職員に関する5項目では67~70名、平均68.8名(91.7%)、意識に関する4項目では60~68名、平均64.3名(85.7%)、設備・環境に関する6項目では26~67名、平均51.5名(68.7%)であった。一方、「悪い」及び「大変悪い」といった否定的回答は8項目に認められたが、全項目ともに3名(4.0%)以下であった。この結果から、リハ科の満足度はある程度得られていることが確認できた。
 肯定的回答が半数に満たなかった項目は「待ち時間」と「リハ室の騒音」であったが、「待ち時間」については、外来患者の半数以上に肯定的回答が見られたのに対し、通所リハ利用者では6名(16.7%)であった。これは通所リハの場合、同時に多人数が来院するため、希望の高い個別訓練を実施する時間が遅れてしまうことが原因と考えられる。外来患者の場合、当院リハ科では訓練時間の予約制を採っていることが満足度を上げていると考えられた。
 「リハ室の騒音」の肯定的回答は、外来患者のうち12名(30.8%)、通所リハ利用者のうち14名(38.9%)であったが、「リハ室の雰囲気」の項目では外来患者のうち37名(94.9%)、通所リハ利用者のうち30名(83.3%)が肯定的回答で、「治療中、他の患者さんとの会話があり、心地良い」といった意見が見られた。これらより、話しやすく明るい環境作りができているが静かな環境で治療を受けたい者への配慮も必要であると思われた。
 なお、「枕の使い回しが気になる」や「病院玄関で煙草を吸っている人があり、外から入ってくると臭う」等といった改善すべき意見が見られた。
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© 2005 日本理学療法士協会
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