日本口蓋裂学会雑誌
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統計
徳島大学病院矯正歯科における過去10年間の口唇裂・口蓋裂患者に関する実態調査
谷本 幸多朗森 浩喜木内 奈央井澤 俊泰江 章博堀内 信也峯田 一秀石田 創士岩本 勉橋本 一郎田中 栄二
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2019 年 44 巻 1 号 p. 1-6

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抄録
徳島大学病院矯正歯科に来院した口唇裂・口蓋裂患者の実態を把握する目的で,2006年4月から2016年3月までの10年間に当科を受診した口唇裂・口蓋裂患者を対象として臨床統計を行い,以下の結果を得た。
1.過去10年間の口唇裂・口蓋裂患者は96名であり,矯正歯科総患者数の6.16%を占めていた。男女比は1:0.75であった。
2.裂型分類では唇顎口蓋裂(36.5%),口唇顎裂(33.3%),口蓋裂(19.8%),口唇裂(10.4%)であった。披裂部の側性は唇顎口蓋裂,口唇顎裂においては左側に,口唇裂では右側に高い割合でみられた。裂型別性差に関しては口唇裂,口唇顎裂,唇顎口蓋裂においては男子に,口蓋裂においては女子に高い割合で認められた。
3.初診時年齢は0歳(58.3%)が最も多く,次いで1歳(11.5%),2歳(7.3%)と続いた。初診時におけるHellmanの咬合発育段階で分類すると,乳歯咬合完成前のⅠA期(44.8%)が最も多く,次にⅠC期(32.3),ⅡA期(7.3%)と続いた。
4.患者の居住地の地域分布は徳島県が87.5%で最も多く認められた。
5.紹介元の医療施設においては,当院形成外科からの紹介が90.6%を占めていた。
6.交叉咬合の分類において,前歯のみが交叉咬合を呈するType 4が52.9%と最も高かった。
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© 2019 一般社団法人 日本口蓋裂学会
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