群馬保健学研究
Online ISSN : 1343-4179
ISSN-L : 1343-4179
看護系大学生の学修活動における相互支援に関する研究
安岡 紗希近藤 浩子
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 44 巻 p. 47-56

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抄録
要旨: 【目的】本研究の目的は、看護系大学生の学修活動における相互支援に対するニーズを明らかにし、また『先輩が教える!実習相談会』を実施・評価することで相互支援の実現可能性を検討することである。 【方法】A大学の看護学専攻1~4学年に無記名ウェブ調査を行った。調査内容は、学修活動5項目(国家試験対策、就職活動、臨地実習、試験対策、履修登録)における困りごとの有無と、これらの項目に対する学生間の相互支援ニーズおよび学修活動アドバイザーになることに対する学生の意向であった。また、『先輩が教える!実習相談会』に参加した学生の評価ならびに感想を分析した。 【結果】115名の回答(有効回答率は36.0%)を分析した。学生間の相互支援ニーズは、国家試験対策と就職活動が89.6%と高かった反面、これらの項目で学修活動アドバイザーになることに対する学生の意向は、それぞれ48.7%、47.8%と低かった。 【考察】キャリア形成にかかわる学生間支援は、1学年から行うことが重要であることが示唆された。また先輩からの支援だけでなく、同級生間の相互支援を活用することの必要性が示された。
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© 2024 国立大学法人群馬大学
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