臨床神経学
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楢林賞
パーキンソン病の遺伝子治療研究
望月 秀樹
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2009 年 49 巻 1 号 p. 9-16

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抄録
ついにパーキンソン病遺伝子治療の臨床治験が開始された.遺伝子治療法の主体はアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターで,それ自身の病原性や自己増殖などはみとめない.パーキンソン病に対する遺伝子治療は,現在必ずしも最良の治療とは思わないが,さらなる進歩により将来的に新たな治療手段となる可能性は否定できない.本稿では,パーキンソン病遺伝子治療の臨床研究の紹介とそれに関連するわれわれの遺伝子治療研究について概説する.
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© 2009 日本神経学会
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