2014 年 54 巻 10 号 p. 824-826
症例は51歳男性である.約3週前より左眼窩から前頭部への頭痛が持続し,頭痛増強時に眼充血,流涙をともなった.神経学的所見,脳MRIは異常なく,インドメタシン(75 mg/日)で頭痛が完全に抑制され,国際頭痛分類第2版から持続性片側頭痛(hemicrania continua; HC)と診断した.インドメタシン減量で頭痛が再燃したので,プレガバリン(150 mg/日)を併用したところ,インドメタシンは25 mg/日まで減量可能で,忍容性も良好であった.HCはインドメタシン反応性頭痛の一つであるが,インドメタシンの連用により,胃腸障害などの副作用で,忍容性が低下し,減量や中止が余儀なくされることがあり,インドメタシンに代わりうる薬剤療法が必要である.