2019 年 59 巻 7 号 p. 412-417
53歳の高血圧症の男性が心肺停止となり,蘇生処置で30分後に自己心拍が再開したが,昏睡は持続し心停止後症候群と診断した.第6病日の脳波は,一側性周期性放電(lateralized periodic discharges; LPDs)からelectrographic seizureへの進展パターンを,約15分間に10回繰り返すcyclic seizure patternであった.ジアゼパム10 mgの静注で背景活動のみとなった後に,再びLPDsへと変化した.抗てんかん薬を調整し,第11病日に開眼し意識改善傾向となった以降は良好な回復で第30病日に退院した.