日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第5回大会
セッションID: p3-009
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ポスター発表
複数項目の同時提示における背景色の文脈効果
*酒井 徹也漁田 武雄
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抄録

本研究は,記銘項目を複数個同時提示する場合の背景色の文脈効果について調べた。実験1では18名の大学生が参加し,6項目×4画面(9秒/画面)の計24項目,実験2では実験1と重複しない18名の大学生が参加し,3項目×7画面(4.5秒/画面)の計21項目を意図学習させた。薄赤‐薄緑,薄青‐薄黄のいずれかの背景色対を参加者ごとに無作為に割り当てた。記銘項目提示の際,画面ごとに背景色対内の色を交互に提示した。実験1・2とも,全項目提示後,30秒間の計算課題を遅延課題として挿入した。遅延課題の後,口頭自由再生を行わせた。再生テスト中は学習時に用いたうちいずれかの背景色を提示し続けた。実験の結果,いずれの実験においても再生数について文脈間(学習時と再生時の背景色の異同)での差は見られなかった。同時提示項目数が3項目の場合,同文脈条件の再生にのみ群化が生じ,再生数との相関が有意であった。

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© 2007 日本認知心理学会
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