抄録
3人一組の集団で、単語リストの協同再生を検討した。36名・12組の集団が構成された。個人再生結果を機械的に合算した名義群の成績と比較すると、12組中6組で、協同再生成績が名義群を上回る「促進効果」が見出された。3組では名義群と協同再生の成績が等しかった。協同再生の成績が名義群より劣る「協同抑制」現象は、3組だけで見出された。各グループの話し合いのプロトコルが分析され、(1)時間をかけ、(2)単語の一部やカテゴリーなど手がかりになるような情報を多く話し合いの場に提出することで、集団での再生が促進されることが示唆された。