日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第5回大会
セッションID: p3-046
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ポスター発表
無意味な聴覚刺激の学習が2ヵ月後の再認実験成績に与える影響
*矢吹 大地寺澤 孝文
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抄録

間接再認手続きを用いた研究によって,少なくとも2,3ヶ月の間,人間が意味の同定が困難と思われるような聴覚刺激の学習の効果を保持していることが報告されている。先行研究では,9週間前に2回学習した刺激と学習していない刺激との間で成績に2割近くの差が見られた。しかし,先行研究においてはどの研究においても刺激の物理的条件が1度の呈示で2秒の聴覚刺激が2度繰り返されるという条件で設定されていた。よって,1度の呈示で3秒の聴覚刺激を1度だけ呈示する条件に変化させることによっても長期的な学習の繰り返しの効果が再現されるか,また,効果に変化が現れるのかを検討することを本研究の目的とした。実験の結果,学習の繰り返しの効果が再現された。他に,刺激の変化によって学習の効果の上昇量が変化する可能性が見られた。

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© 2007 日本認知心理学会
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