日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第5回大会
セッションID: o2A-7
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口頭発表
子どもの分割概念の発達
*馬場 伊美子岩崎 祥一
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キーワード: 分数, 連続量, 離散量
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抄録

分数の導入学年が文部省の指導要領改定のたびに変動している。2002年度から小学校における分数の導入は小学4年生の3学期からとなっている。 もう少し早い学年から分数の導入が可能ではないかと考えられる。そこで分数を理解する際のもっとも基本である等分の概念を皿や人形などの配分先を指定せずに、連続量と離散量について別個に調べた。対象者は、 幼稚園児(4歳)から小学校3年生(8歳)まで各年齢について20名ずつ、合計100名。これら対象となる個人毎に、連続量として粘土、離散量としておはじきを分ける課題を実施した。 離散量の等分割は連続量の等分割に比べてよりゆっくりと発達したが、8歳児になると、離散量と連続量の等分割ができた子どもの割合がほぼ同じとなった。

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© 2007 日本認知心理学会
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