抄録
外国語としての英文読解における等位接続詞を図的提示した際の理解促進効果は先行研究によって明らかになっているが、今回はその図的提示の効果はLarkin & Simon (1987)らが主張する「探索的効率性」によるものなのかを英文の提示時間と提示方法を操作する事で検証した。結果としては図的提示した等位接続詞を含む英文を読解した読み手は線状的に提示した等位接続詞を含む英文を読解した読み手よりも、読み時間が短くても理解力は低下しないことがわかり、図的提示の効果は「探索的効率性」によるものであると示唆された。