日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第5回大会
セッションID: p1-039
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ポスター発表
乳幼児期の象徴的動作コミュニケーションが口頭言語獲得に与える影響
*山本 幸子
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抄録

口頭言語獲得の早期に、養育者が象徴的動作を教えることで早期から豊かなコミュニケーションができることが示されており、口頭言語獲得に促進的な影響があることが示されている (Goodwyn et al., 2000)。本研究では日本国内でこの育児法を行った養育者にアンケート調査 (N = 108) と追跡調査(N = 4)を行い、実態について調べた。アンケート調査の結果、児は平均月齢 10.97 ヶ月で養育者が意味があると判断できるゼスチャー (以下、サイン) を獲得し、平均 57.53 (SD 42.8 範囲5-150) 個のサインを使用できるようになった。児が最大数のサインを使用する時期の口頭の単語数が平均 21.89 (SD 35.08 範囲 0-170) 個であった。追跡調査の結果、12ヶ月時に平均的な口頭言語よりも多くのサインを使用できることが示された。

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© 2007 日本認知心理学会
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